日本と繋がる子どもたちのことばを考える
「わたし語ポートフォリオ」ワークショップ 2024
シドニー:9月14日(土) | アデレード:10月19日(土) | パース:11月23日(土)
入場無料/申込先着順
【共催】 国際交流基金シドニー 日本文化センター
本ワークショップは日本語で行われます。
豪州繋生語研究会 トムソン会長より ごあいさつ
みなさん、「わたし語ポートフォリオ」(通称「わたポト」)をご存知ですか。
「わたポト」は、複雑に混ざり合う言語と文化の中で生きている私たちの子どもたちが、自分のことば「わたし語」を発見し、人と人、人と文化をつなぐ力をつけていくのを私たち大人が後押しをするためのリソースです。
「わたし語」は、私たちそれぞれが持つことばのレパートリーの総称です。私たちは日々、日本語や英語やその他のことばを使っています。英語でも、オーストラリア英語や日本語訛りの英語を話し、テレビではイギリス英語やアメリカ英語、また他の英語を聴くこともあります。街に出れば中国語の看板を見て、意味が理解できることもありますね。一方で日本語と一口に言ってみても、若い人の若者ことばは、私には分からないことばもたくさんありますが、若い読者の皆さんには良くわかるのでしょう。反対に若者が苦手な敬語は、おそらく私の方が上手に使えます。
このようにみな一人ひとり、多様な「わたし語」を持っています。そして「わたし語」の中には、それぞれの子どもたちの持つ「にほんご」も含まれています。子どもたちがこれから自分のことばを、そして「にほんご」を上手に伸ばしていけるように一緒に考えていくのが「わたポト」というリソースです。
豪州繋生語研究会では「わたポト」の紹介と親御さんや先生方がどのように「わたポト」を使って子どもたちと一緒に学んでいけるかを体験するワークショップを企画しました。第一回目は9月にシドニーにて、コミュニティ・ランゲージ・スクール(土曜校などコミュニティの日本語学校)の先生方を対象とし、セントラルコースト日本語コミュニティ学校の二見由紀子先生がファシリテーターをつとめてくださいます。10月にはアデレード、11月にはパースに私(トムソン)がお邪魔し、先生方、保護者の皆さんを対象に「わたポト」ワークショップを開催します。たくさんのみなさんにお目にかかり、有意義なワークショップにできるように、今からとても楽しみにしています。
なお「わたポト」は、ドイツで活躍する「チームもっと・つなぐ」のみなさんの努力の賜物です。豪州繋生語研究会では、「わたポト」のオーストラリア版を作成しました。各ワークショップでは、オーストラリア版を使って一緒に考えていきたいと思います。こちらのページから覗いてみてください。
トムソン木下千尋(NSW大学)
9月14日(土)6pm @ ジャパンファンデーション シドニー
シドニーでは、まず冊子「わたし語ポートフォリオ・活用ガイド」を配布し、そちらを参照しながら「わたポト」の仕組みを学びます。
そしてセントラルコースト日本語コミュニティ学校での実践例をご紹介した後で、実際に生徒になって取り組んでみます。
ファシリテーター:
二見由紀子(NSW州セントラルコースト日本語コミュニティ学校/チャッツウッド図書館)
大野唱子(豪州繋生語研究会)
9月14日(土)6-8pm / The Japan Foundation, Sydney
お申込み期間:8月1日(木)ー 9月7日(土)→ 9月11日(水)まで延長しました。
お申込みはこちらから
「わたし語ポートフォリオ」豪州版はこちらから
10月19日(土)@ アデレード日本語補習授業校
アデレード日本語補習授業校にて、保護者・子ども・先生向けのワークショップをそれぞれ行います。
ファシリテーター:
トムソン木下千尋(ニューサウスウェールズ大学教授、豪州繋生語研究会会長)
大野唱子(豪州繋生語研究会 NSW支部)
詳しくは学校までお問い合わせください。